Recruitment information (volunteers for conversation salon)

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教壇に立つのを夢見て420時間の養成講座に通っていても、
実は外国人と接した事があまりない・・・

こんな方、まずは外国人の学生とお話してみませんか?

会話サロンとは?
会話サロンとは?

週に1回、昼休みに、日本語で話をしたい学生を集めて、少人数グループを作り、その中に
日本人の司会役を1人入れて会話をする 時間です。

司会役の日本人1人に対して、学生は3人~7人程度。椅子だけを円の形にならべて、45分会話します。

何について話すかは何でもいいです。
話題に上がったことから、お互いに質問を繰り返して、また次の話題に移っていって、話したい事を話します

会話サロンのルール
1 スピーチではないので、1人の人が長く話をするのではなく、 会話というキャッチボール をする事 。
2 誰かが話している時は、それを聞いて、あいづちをうったり、反応を返す事
誰かの話が終わって、それに対して自分の意見や質問があれば、話が終わった後に意見を言ったり、質問をしたりする事 。
3 グループ全員の人が話すチャンスを持てるように、グループで協力する事 。
自分が話すだけでなく、 「あなたはどうですか?どう思いますか?」と会話を他の人に振ってみるのも会話の大事なポイント
こんなところです。 これを最初に司会者が全員に説明して、会話スター トです。
学生の会話のチャンス
学生は普段、教室の中で、日本語を勉強しています。
教科書を使って、新しい言葉や文型を覚えて、漢字も覚えて、聴解の練習ではCDを聞いて質問に答えて・・・
こんな事をしています。
もちろんこれらの授業の活動は、日本語上達の上でとても大切です。
でも、できればもっと・・・ほしいんです。
日本語を使う時間が!

日本語学校の(特に初級の)授業は、どちらかと言うと、頭の中に日本語を入れる時間が多くなる。
インプットの時間。
でもインプットばかりでは、テストで点は取れても、日本語が使えない。
いつまでたっても、日本語が使えるようにならない。
彼らが日本語を習うのは、日本で生活していくため。
日本語を運用するため。
でもインプットだけで終わっていては、いつまでも運用には至らないのです。

  • だから日本語を使う事を練習する時間
  • 自分から外に出すことを練習する時間
  • アウトプットの練習をする時間が必要。

たとえば 「書く」 という技能。これも同じアウトプット。
「書く」は、自分のペースで出来ます。間違えたら、書き直せばいいし、書いたものをもう一度読み直す事もできるし、

でも、「話す」 は、リアルタイムで、頭の中にある情報を、言葉にして伝えなければならないんです。
そして会話だったら、それを受け取る側、「聞く」人もいるはず。
この「聞く」人は、言われた事に対して、反応を示して、リアルタイムで返答しなければならないんです。

してこの「話す」「聞く」を使った会話は、キャッチボール。
相手の言った事を受けて、自分が返す。
実は日本語が、話せて、聞けても、このキャッチボールができない外国人は、結構多いです。
たくさん話してるのに、会話がかみ合っていないというやつ。

こんな事を会話サロンで、ちょっとでも練習できればいいと思います。

司会役のボランティアさん

この会話サロンの司会役のボランティアさんは、実は日本語教師を目指して勉強しておられる方。
日本語教師の卵です。

教壇に立つのを夢見て420時間の養成講座に通っていても、実は外国人と接した事があまりない・・・
こんな方、まずは外国人の学生とお話してみませんか? と言う事で、会話サロンのボランティアをお願いしています。

実はこの会話サロン、
日本語教師デビュー後に必要になる力を養う、大切な練習の場にもなるんです。

司会者の日本人の役目は、前述した会話サロンのルールが守られて、会話がうまくいくように、時々は軌道修正したり、
交通整理したり、話が終わったら話題を変えたり、こんなことをして頂きます。

ところで、日本人の司会役の人が、外国人の学生よりたくさん話すのは、あまり上手な司会とは言えません。

いい司会者は・・・
学生がたくさん話すような雰囲気を作って、
学生が話しやすそうな話題を選んだり拾ったりして、
会話がスタックしそうになったら、言い換えたり、例を出したりしてわかりやすく噛み砕いてあげたり。
会話がわかりにくそうな人や、会話について来られなさそうな人がいたら、ついて来られるようにフォローしてあげたり、

こんなことをします。

そしてこれは、日本語の授業でも必要な力だと思います。

皆さんは、先生と言うと、どんな授業スタイルをイメージするでしょうか。
小学校や中学校や高校、大学の時の先生は、どんな先生だったでしょうか。

特に昭和の時代の先生は、50人近い人数のクラスの中で、「私の言う事を聞きなさ~い。」と話をして、全員に聞かせる、という先生が多かったのではないかと思います(もちろん科目や学校のスタイルによって違うと思いますが)。
でも日本語学校の日本語教師が、これと同じでは困ります。

学生は黙って、朗々と語る先生の話をずっと聞いて、理解する・・・できるわけがありません。
レベルにもよりますが、そんな情報獲得能力、まだありません。

それよりも、学生自身が日本語を、聞いて話して書いて読んで・・・
こういったクラス活動の中で、日本語を運用する力もついていくのです。
そしてクラスの学生は20人。
この20人の学生に教室活動をさせながら、教師は、

  • ・ 誰がわかっていて、誰がわかっていないか
  • ・ 誰が発言して、誰がまだ話していないか
  • ・ 誰が参加していて、誰がうわの空か
  • 見分けることができなければなりません。

会話サロンの5人足らずの学生を見分けることができなければ、
クラスの20人の学生なんか、引っぱっていけるはずがありませんよね。

その他にも語彙コントロールして話すとか、
わかる言葉に言いかえるとか、
〇だったらほめてあげて、×だったら気づかせてあげるとか、

これ、先生だったら全部授業で必要な力なんですよ。

だから会話サロンでは、
先生の卵の方たちが、まさにこれらの課題を克服すべく、がんばってボランティアをやってくださっているのです。

そして、その課題克服がうまくいっているかどうか、45分間の中の5分間だけ、当校の教師が拝見して、チェックして、後ほどFBします。
これ、教室内で実際に授業を行って、リーダーシップを発揮する時に、きっとお役に立つと思いますよ。
だって、卵たちが会話サロンでやらかしている失敗は、デビューした後、授業でも必ずやらかしてますもん。

学生にも、先生の卵のボランティアの方にも、両方おいしい「会話サロン」
よろしければ、是非ボランティアにご参加ください。
お待ちしています。

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